我々はプロの音楽家の要望を満たす新たな楽器を実現し、歴史上の最高の名器と向き合うことを目指し、日々その実現に努めています。
その強い思いを現実のものとするには、名器の数々を研究しそれらを良く知ることが欠かせません。そのため1900年代のエミリア派、ロンバルディア派の教えと彼らの古典主義の理想追求の成果に従い、音響と構造の観点から上質の楽器を綿密に研究しています。
ジュゼッペ・フィオリーニ、レアンドロ・ビジャック、ガエターノ・ズガラボットのような巨匠達がしてきたように、20世紀にボローニャ、ミラノ、パルマで得られてきた方法を我々はごく自然な流れで継続しているわけです。
17、18世紀の弦楽器製作技術は、未知の秘密に隠されてることにその価値があるのではなく、音の美しさと職人技の完成度、確立された作風の理想的なバランスを追求する、本質的でありながら進化を続ける伝統にこそその価値があるのです。だからこそ、我々は歴史上の名器と向き合う道を選ぶのです。